2007年05月31日
「平和度」と言っても、「何の」平和度なのかが問題。
「平和度指数」世界ランキング、日本はG8最高の5位
日本は、主要8カ国(G8)の中で、平和度が一番だという、英エコノミスト誌の調査結果が出たそうです。
これを聞いて「そうかぁ?」と違和感を感じるのは、私だけではないでしょう。
今の日本、そんなに平和でしょうかね。
ばくぜんとした不安感が、日本国民の中で深く静かに広がっているような気がしてなりませんが。
まあ、平和というものをどう定義するか、にもよるとは思いますが。
日々新聞の紙面で、子供の実の母を手にかけたりするような凶悪な犯罪を毎日のように目にし、現職の閣僚が自殺してしまうような、不透明な政治のあり様。
そして、所得格差が広がり、居所が定まらずネットカフェで寝泊りする日払いの若者が社会問題化し、年間自殺者も三万人を超している、今の日本。
治安が良好といわれても、通り魔やホームレスに対する暴行など、自分に何の落ち度がなくても襲われてしまったり、いつ不可解な犯罪に巻き込まれるかもしれない不安も絶えない、今の日本。
まあエコノミストが調査をするとしても、彼らの定める平和の定義は、やはり大局的なもので、上に書いたような国民個々人の内面的な問題は、調査対象外なのでしょう。
実際問題、国民の関心・気持ちの調査などは、定量化も難しそうですし。
しかし、私たちが、この調査結果を聞いて妙な違和感を感じるのは、今の日本人にとっては、北朝鮮のような外的脅威もさることながら、心の内面、心の平和に対しての関心が、かつてないくらいに大きくなっているからでしょう。
こういうのは目に見えないだけに、問題としては実に厄介なのですが。
ところで、G8の他の国が、平和度において日本より下だということですが、かの国々の人々の「心の平和」は、どうなのでしょうか。
今の日本人よりもなんだか幸せであるに違いないような気がするのは、気のせいでしょうか。
外的な戦争の恐怖に、日頃おびえなくていいということも、平和であり感謝すべきことであるのは確かですが。
だからといって、こういうアンケート結果がでたから、日本は今のままでよい、ということにはならない。
心の平和がますます失われてゆくような世の中にならないよう、「何についての平和」が今の日本・そして自分自身にとって大事なのかを、強く意識しておきたいものです。