2007年06月05日
業者はコスト増を嫌い、自分からはやりゃしない。ここは行政の出番。
エレベーターロープ破断 定期検査は有名無実
カラオケ店44%、依然として消防法違反…消防庁全国調査
やる必要があるのを知りながら、やらない理由はひとつしか考えられないでしょう。
つまるところ、コストの問題ということでしょうね。
すでに死傷事故が起きていながら、こうです。
結局、保守管理を新しく強化したり、追加の消火設備を入れたり、監視や検査に充てる人手を増やしたりした部分のコストアップが、経営上の痛手になる。
自分のところだけは、たぶん大きな事故起きないような気がする。
だから、メディアにばれたりして指摘を受けるまでは、ほっといておこう。
万一騒ぎになったら謝罪して、そのときに対応しよう。
胸のうちを代弁するなら、おおかたこんなところでしょう。
結局、収益アップにつながらない経営コスト増を避けたいという欲望が、リスク管理や事故防止に公共性ある企業として努めようという、ある意味道義的な部分に、あっさりと勝ってしまうんでしょう。
個人の例に引き直せば、車のシートベルトをするかしないか、みたいな話かもしれませんね。
自分だけは事故に遭わないだろう…という根拠のない思い込みプラス、いったん事故が起きた場合関係者や社会にいかに多大な迷惑を及ぼすかがわかっていない、という想像力の欠如の問題でしょう。
その意味では、個人も企業も変わりませんね。
それにしても少なくともエレベーターだけは、車や列車と一緒で、我々の日常生活の一部としてあるものですから、把握可能な全国の施設管理業者すべてに対して、早々に点検実施を義務化して欲しいものですね。
国交省は、今回のエレベーター点検の結果如何では、全国のすべての稼動中エレベーターの点検結果の報告を、管理業者に法律か施行令で義務づけるぐらいの強い態度で、望んでほしいと思います。
年金漏れの五千万件に比べれば、自分たちが全数チェックするわけでもなし、やってやれないことはないでしょう。
年金も大事ですが、こっちはストレートに人命にかかわることなんですから、国としての予防的な措置の発動を、真剣に検討してほしいものです。