HOMERSSサイトマップ

2007年08月25日

就職活動を漢字1文字表現することに、何の意味があるの?

人気blogランキングへ。応援ありがとうございます。

就職活動「楽」、4年連続トップ=漢字1文字で表現-民間調査

就職活動の漢字一文字表現というのを、とある就職情報サイトで、4年連続やっているそうで。

いったい何をしたいのか、さっぱりわかりませんねぇ(笑)。
漢字一文字を使って、単なる言葉遊びをやりたいんでしょうか?

4年連続で今年も「楽」がトップで、「苦」も急上昇していて、『大学4年生などの間にも「格差社会」が広がっている実態が浮かび上がった。』などと、この記事には書かれてますけど。

就職活動がやりやすいかやりにくいかは、企業の採用動向調査などをみれば、あらかたわかることですし、学生側のやりやすさは単純にそれと正比例するでしょうから、4年連続で今年も「楽」がトップでした、などと言われても、何の付加情報もないと思うんですが。

「迷」「動」「悩」なんてのもあるようですが、「楽」と「苦」のどちらかに属するはずの形容をあらわす漢字を持ってこられると、ゴチャゴチャするだけで、かえって分析にならないと思うんですけどね。

この3つは、いってみれば、どれも内訳としての状態を、細かく形容するものでしょう?

たとえば「悩」というのは、つまるところ、内定がとれすぎて悩んだ(楽)か、内定がとれなくて悩んだ(苦)の、どちらかですよね?

どちらにもとれる「悩」が、「楽」に所属するのか「苦」に所属するのか、きめてはっきりさせてくれないと、かえって調査結果の本質がボケると思うんですけど。

だから、「楽」VS「苦」の対立概念だけで、本来はすっきりまとめざるを得ないものを、面白みを優先して「迷」「動」「悩」などと、軸としてはっきりしないものを入れてくることで、もともとの調査としての意味が、薄れてくると思うんですよね。

単に漢字一文字で読み手が感じるであろうウケ狙いでやっている話だと、個人的には思わざるを得ないんですけど。

それに、この時事通信の記事が使っている「格差社会」って形容も、なんだか全然わかりませんね。

優秀な学生が内定を多く取って、一方で内定をとれない学生もいることが、なんで「格差社会の広がり」なんでしょうか?

そんなのは昔からある話だと思いますし、それはすでに存在する「格差」じゃなくて、強いていえば、個別的に行われる「能力評価」の問題ですよね。

それとも、この日本は「就職活動以前に、すでに学生の採用・不採用が本人とは関係なく決まっている社会」とでも言いたいんでしょうか?
違いますよね。

だから「格差社会の広がり」なんて表現をここで用いるのは、二重におかしいですよ。
もしユーモアとして使ったつもりなら、まったく笑えませんし。

ということで、就職活動をした学生の意識調査結果を公表するなら、こんな無意味な漢字一文字遊びをやってないで、ちゃんとしたレポートとして分析し、発表するべきで、それに対応する記事配信もちゃんとした用語使いをしてほしい、と思った次第です。


TOPページへ   ▲画面上へ

Copyright (C)時事問題・時事ニュース 用語能力強化工房.