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2007年09月12日

健康問題が辞任の真の理由なら、そう説明すべきだった。

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首相退陣の背景に健康問題、両立に深い苦悩も=官房長官

安倍首相の、突然の辞任報道。

みんなが唐突感を持って、受け止めたようです。

テレビで自民党幹部のコメントを聞いているだけでも、彼らにとっても、いかに寝耳に水であったかということが、にじみ出ています。

所信表明演説をやった後に辞めることで無責任のそしりを受けることを本人が予想していないはずもなく、首相本人としては内閣改造の頃までは、逆風がどれだけ吹こうとも、本当にやる気があったとみるほうがむしろ自然でしょう。

その後に、どうしてもこの時期に辞めなければならなくなった理由が出てきたために、本人も非難されるのを承知で、退場せざるを得なかった。

単に空気を読めないとか、党首会談を断られて万策尽きたから、といった問題ではないように思えます。

その理由でやめるくらいのナイーブな性格なら、参院選の大敗段階で、すでに引いてるんじゃないでしょうかね。

個人的に勝手に想像すれば、官房長官のコメントどおり、健康状態が待ったなしの深刻な状況になり、これ以上続けては命にかかわるかもしれないといった類の診察結果、そしてそれに伴う医師サイドの強い勧告と家族の要望といったものがあったのではないでしょうか。

今年の初めに、立花隆さんがとあるコラムで、安倍首相の健康問題についてすでに指摘をしていた記事を読みました。

それによれば、安倍一族、特に父親の家系は短命の家系とのことです。
報道などによれば、安倍首相の持病は「潰瘍性大腸炎」とされ、症状をおさえるためステロイド剤を常時服用している。
このステロイド剤は老化因子を促進するという副作用が強く、老化を示す首相の首筋のしわの深さは、普通の50代の男のそれではない。

そのような指摘を記事にされていましたが、そうだとすれば、この健康問題に関する潜在リスクが、このタイミングでいきなり顕在化したということなのではないでしょうか。

しょせん想像の域は出ませんが、改造内閣が多少ほころびはあるにせよ、まずまずの出足であったことを考えると、政治的にはまだ多少の挽回チャンスは残っていたはず。

にもかかわらず、ここで投げ出したという社会的評価を得てしまえば本人の政治生命にも関わる話なのに、あえてそれに踏み切ったということは、それ以上の理由があったはずでしょう。

家族のことも考えると、いま殉職するわけにはいかないと思ったのではないか…という気がしてなりませんが。

ただ、もしそうなら、記者会見で病状の現状も含めて、できるだけ国民に正直に話すべきだったような気がしますね。

個人的な「本人の美学」とかいう類の問題ではなくて、一国の総理としての説明責任の問題だと思うので。
国民の割り切れない気持ちに対して一定の幕引きをすることを、最後の仕事と考えるべきでした。

一国のトップがあのような形で引いてしまうと、官民を問わず、「責任者」の立場に今いるもの、これから就こうとする者が、ちゃんと責任をとらない国になってしまうんじゃないか?と、なんだかいやな気持ちになってしまいますね…。


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