2007年09月14日
犯罪抑止が最上位の目的なのだから、「××風」の表現は許容すべきでは。
<長野県警>防犯メールに和田アキ子風の髪…不適切とおわび
和田アキ子さんの固有名詞が、不審者の特徴を知らせるための表現として長野県警に使用されたことが不適切であるとの抗議を受け、県警サイドもそれを詫びた…とのことですが。
何回か考えてみましたけど、これはダメですかねぇ。
個人的には、犯罪の発生を未然に抑止するという点を第一の目的と考えると、許されてよい範囲ではないかと思うのです。
むろん、個人の人権侵害や個人情報漏えいにかかわるような場合ならば、犯罪抑止がそれらに優位するかどうかについては、慎重な議論が必要でしょう。
しかし、この場合、芸能人である和田アキ子さん本人についての指摘ではなく、あくまで「××風」という、イメージのよりどころというか、ある種の「記号」として使われているわけですよね。
極端な話、本人には何の関係もないと思うのです。
もちろんこれによって、彼女の芸能活動が影響を受けるわけでもないでしょうし、迷惑を被る人がある意味不在だと思うのです(当の本人が迷惑だ、ともし言ったなら、この発言は撤回しますが)。
「和田アキ子の髪型」と「和田アキ子風の髪型」の間には、何の関係もない、ということです。
不審者の情報を受け取る側が、「不審者の容貌にどういった特徴があるか」を端的にパッとイメージとしやすいように、芸能人のルックスや特徴になぞらえて情報を配信するのは、むしろ理解を助けてよいのではないのか?と思ったのですが。
これを、イメージの引っ掛けどころを無くして「髪型は短め、××スタイル」とかで配信されるほうが、かえって不審者の特徴を捉えにくくしてしまい、犯罪の未然抑止という主目的から遠ざかっては、それこそ本末転倒だと思うのですが。
私だったら、メールで「和田アキ子風の髪型」といわれたほうがパッとイメージできますし、そういう人をみかけたらそれなりに注意を払うでしょうが、逆に髪型の詳細を長さやスタイルで提示されたとしても、事件現場のそばに住んでいるなどして常にそのこと自体を意識する環境にいないと、おそらく忘れてしまうと思うのです。
「和田アキ子」という有名人にひっかけられているからこそ、記憶の片隅になんとか残るような気がするわけです。
逆に言えば、ある程度全国区の有名芸能人でなければこの手法も使えないわけで、警察だって10人中5人がわからないような人を「××風」と書いて配信したりはしないでしょう。
従って、この手法で名前を借用されるのはもとからごくごく一部の人間に限定されているわけですし、「もっとも適切な方法」とまでは言いませんが、「犯罪抑止のために芸能人のルックスや特徴の一部をイメージ喚起のために使用するのは、許される範囲内」ではないかと、思った次第です。
ところで和田さん、持ち番組の「アッコにおまかせ」で、この件については絶対コメントするはずですよね。
当の本人が何と言うのか、ぜひ意見を聞いてみたいものです。