2007年10月03日
教員免許、形だけの更新制より、優良教師の待遇を大幅にあげるほうがよい。
60点未満は不認定=教員免許更新制で評価基準案-文科省
教員免許をいったんとれば安泰、というほどヌルイご時世でもなく、また昨今の問題教師の増加を背景に、教員免許更新制の実現に関する細部の話が、ポチポチと出てきていますが…。
それにしても、60点でバーを設定しましたか…何故に、60点?
国家試験って、一般に6割が合格ラインでしたっけ?
事の性質を考えれば、70点とか75点くらいに設定してもよさそうな気もしますが。
ま、でも試験の合否ラインを何点に設定するかなどは、たいした問題ではない気もします。
いろいろ関連記事などを読んでいると、講習開設側の裁量権もかなり高そうですし、そもそもこの試験で、現役の教師をこの試験でふるいにかけて選別していくつもりが文科省サイドには無いように思えてきて、仕方ありません。
「落とすことが目的でなく、教員の質の確保が目的」とでも、オフィシャルには言いたいんでしょうけど、それじゃ選別というプロセスなくして、どうやって高い質の教員を実現していくのか。
なんでもそうですが、全体の質を高めても、80対20の法則というヤツで、結局質において、全体のなかで劣る部分が、また必ずでてくる。
それを試験不合格というプロセスを通じて除くことで、また同様の現象が起き、その繰り返しの結果、全体の質があがってくるのではないでしょうか。
そういうシステムをどうしても入れたくないなら、せめて、優良教師VS問題教師の対立構造を、世間的にもっと明確に示す構造をつくる必要があるように思います。
そのためには、優良教師の待遇等の評価を大きくあげて、その貢献に報いることが一番効果的なように思います。
そして評価の低い教師をあぶりだし、子供や親の側の教師に対する需要の高い低いをはっきりさせる構造にするのが、よいのではないでしょうか。
もっとも、評価基準の設定は、確かに難しいとは思いますが。
また、優良教師の評価を受けていた人間が実は問題教師であったり、その逆もあったりするとは思うので、評価機会の回数を増やし、1年に1度程度の見直しをするなどして、人が人を評価することの誤差を、こまめに修正していけるようなシステムを敷くのが、よいように思います。
この、60点を合否ラインとかする更新制よりは、ずっとましだと思いますよ。
30時間の講習による拘束で生徒にしわ寄せもくるし、試験が近づいている教師はそれに気をとられて、授業ももっとおろそかになるかもしれない。
点数が一人歩きして、不正な加点や合格者の水増しといった問題だって、必ず生じてくると思います。
だから、試験で選別するならば、本当に厳しく運用する必要がありますね。
59点といったん出たなら、手心を加えずに容赦なく不合格にする。
不正や水増しの発覚時には、断固たる厳しい処分をもって臨む。
逆に試験制度でいかないなら、待遇などで誰の目にも明確に優劣がわかるようなシステムにして、求められる教師とそうでない教師の差を広げるかたちにもっていき、実質的に選別がなされるような状態をつくっていく。
報道などで目にするとおり、いわゆる問題教師は、現時点では問題の発覚後に処分するしかない状況です。
これを、問題が起きる前に、教師の選別を通じて、予防的に対処するシステムへと変えていく。
問題はいかに健全に機能する選別システムを作り上げていくか、ということだと思いますが、その観点からも、今回の教員免許更新制は、選別システムとして有効に働くことについては、どうにも期待薄のような気がしてなりません。