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2008年10月28日

大地震のトイレ対策、解決方法があっても事実上使えないことが問題。

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ちょっとビロウな話ですので、食事中の方は読まずに閉じてくださるよう、お願いします。

東京23区で直下型大地震があったときに、トイレ対策をどうするかという記事ですが。

 首都直下地震なら「トイレ難民」82万人 待ち時間4.5時間

記事内で主張されていることは、まったくそのとおりとしか言いようのない話で、個公私ともに対策が必要であることは疑いないのですが。

思うに、大災害時のトイレ対策って、「どうすればよいかはわかっていても、実行が現実的に難しい」問題の典型ですよね。

記事の最後にも出ている対策は、主に地震にあってから帰宅するまでのトイレ不足についての対策のようですが。

ただ、おそらくこれくらいなら、ギリギリなんとか、ガマンも処理もできると思うんです。

現実には、帰宅途中では建物やコンビニのトイレが大混雑で入れなくなるでしょうから(ちなみにコンビニトイレは、こういった大地震時には人が殺到するでしょうし、現実的には使用禁止になると思いますが)、歩いて家に帰る途中で川とかを見つけたら、やむなくちょっとそこで用足し…となるか、記事にもあるように介護用おむつとかを途中で買って、人目を避けて処理することになるんでしょうね。

そのあとで排泄物を自宅に持ち帰ってまで処理するきっちりした人がどれくらいいるかですが、ま、相当少ないでしょうね。



対策に書かれている、企業が社員用の簡易トイレの備蓄を進める…というのも話としてはわかりますけど。

一部の大企業ですら、食糧備蓄対策まで気は回っても、簡易トイレまで配慮しているところは、ほとんど無いんじゃないかと思います。

中小企業がほとんどの日本で、いくら企業に簡易トイレの備蓄をうながしたところで、現実には、そもそもハナからやる気のない企業がほとんどじゃないでしょうか。

なにかを生産するものでない以上、不景気色が強まる今、災害時の簡易トイレ対策にお金を回す企業が、果たしてどれくらいあるのでしょう。



結局、「簡易トイレを備えればOK」という対策の存在はわかっていても、あまりの高コストで、企業も個人もこれを解決できないわけですよね。

とにかく、簡易トイレはこれだけ必要性が高いにもかかわらず、高コスト問題を今のところ解決できていない。

排泄物の処理分解・粉末化といった技術面の課題はすでにクリアされているようですが、簡易トイレはどれもおしなべて、値段がかなり高いです。

フル装備では下手すると何十万円になりますし、やっぱり引いてしまいます。

かりにやるにしても、個人が自宅に常備する分としては家族の分を含めて、せいぜい2~3日分をなんとかするのが限界ではないでしょうか。



かといって、個人が思い思いに川や海に排泄物を捨てにいったりその辺に捨てたりすると、こんどは伝染病などの問題が出てきますしねぇ…。

一軒家の人は庭に穴を掘って埋めるとか、くみ取りの施設を臨時で作って、なつかしのバキュームカーに出動してもらうとか。

しかし、そもそも都心部にバキュームカーってあと何台くらい残っているのでしょうか…。

都心でのアパート・マンション住まいの人たちにとって、仮に復旧まで1ヶ月くらいかかった場合、なにか現実的な解決方法はあるのでしょうか。

個人的には、まったく思いつきません。

地方に住んでいる人なら、解決方法はまだいくつかありそうですが、ビルに囲まれトイレの形状は水洗便器しか見たことない…という子どもたちも多いでしょうからね。

いまさら、くみ取りトイレの復活ともいかないだろうしなぁ。 個人的には、災害時の簡易トイレ製造については、少なくともこの先10年やそこらは、民間企業がコストの問題を解決できるとは思えません。

こうなったら国有企業でやって、配布コストを大幅に下げるしかないんじゃないかと。 民営化の流れに、思いっきり棹さしてますけどね。

しかも、そうなると回り回ってまた国民負担の増加にもなっちゃいますし…。



それにしても、金融危機で国が10兆円投入とか騒いでいるさなか、いつ起きるかわからない地震のために、しかも簡易トイレ対策に、果たしてどれだけ公私ともお金が回ってくるんでしょう…ほとんど話が進まないだろうと思い切り悲観的に見ているのは、私だけでしょうか?


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