2008年11月08日
日本通訳協会が突然の閉鎖を発表。発表時期が受験日の前日とは…。
通訳の検定試験、「通訳技能検定試験」「ボランティア通訳検定試験」を行ってきた日本通訳協会が閉鎖を発表しました。
試験の前日の発表ということもあり、それにしてもただただ驚きです。
<通訳協会>「金融支援受けられず」閉鎖 試験も中止
明日が受験日…ということで、最後の復習やチェックに余念がなかった受験生もきっと多かったのではないでしょうか。
「金融支援を受けられなかった」のが理由とのことですが、受験生のことを考えれば、もう少しはやく発表できたのではないか…と思わずにいられません。
また、歴史ある「通訳技能検定試験」、なかでも1級は難関資格として知られていますので、取得者が抱いていた誇りの土台が失われてしまうことは、これまでの資格取得者にとってもやはり相当ショックな出来事だと思います。
もちろん、受験直後に閉鎖…となる場合と比べてどうか、という考え方はありますし、受験料を返還できる余地を残す方がまだよい、といわれれば確かにそうなのですが(受験料は「むだにならないよう努力していく」という意志を協会側は示していますが、今後どうなるかについては、現時点で不明です)。
受験生のことを考えれば、せめて受験票の発送前(10/24に発送のお知らせを告知しているので、2週間ほど前になりますが)に今回の発表を行うことはできたのではないかとも思いますが、どうなのでしょう。
ぎりぎりまで閉鎖を回避できるめどがあって、それを断念して今回の事態となったのでしょうか。
最近は、大手自動車学校や海外留学支援会社の破綻などが相次いでいます。
自分自身の向上のためになにかやろうとするときも、自分が申し込む先の学校や機関が経営的に大丈夫かどうか、つぶれるリスクはどうか?までを心配して動かなければいけなくなってきた、という、実にいやな時代になりつつあるということですね。
今回の資格試験の場合、もちろん払い込んだ受験料の問題はあるものの、ただひとつの救いは、通訳を目指して勉強してきた英語の知識や技量が自分のなかの財産として残る、ということでしょうかね。
単に投資や運用のために大金を払い込んだ、というのではつぶれたらそこはほとんどあきらめざるを得ませんが、資格を目指して勉強してきたもの、得たソフトは考え方ひとつで応用ができますから。
せめて受験生の方が前向きに発想を切り替えて、それなら国家資格の「通訳案内士」を目指してやる!とかTOEICでフルスコアをとってやる!とか、災い転じて福となす方向に、自らをもっていってほしい…と思うのみです。